仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

愚か者の船 3

対訳に挑戦してみました。(間違ってるかも知れませんが。。。💦)

ちょっとややこしいところがあるなと思い、最初の部分だけにしようと思っていたのですが、結局、全部訳すことになってしまいました。単語そのものは難しくはないのに、日本語としてニュアンスを伝えるのが難しい部分もあったり、自分でも歌詞の意味がもうひとつピンとこないところもあったりで、腑に落ちないまま放置していました。

まるでShip of Foolsの中の歌詞みたいに、ただ漂うまま浮かんでいるままの状態だったと申しましょうか。。。^^;

でも、重い腰を上げて取り組んでみたら頭が段々はっきりしてきて、一応形にすることができました。ウェブ上に出ている歌詞の対訳とそんなに内容が変わるわけではないのにねえ、ヤレヤレʅ(◞‿◟)ʃ 

愚か者たちの船というのは、ここで大雑把に言わせて頂くとすればアメリカ合衆国のことであり、船長とはキャプテン・アメリカアメリカ合衆国大統領ということになります。地域、あるいはグループと捉えても構わないし、そこだけに限定というわけではありませんが。一応、私としてはアメリカ(日本と置き換えてもOK!)=愚か者の乗った船というイメージで訳してみました。(ベトナム戦争の悪夢、醒めやらぬ時期のことでもあり、その当時沸き起こったカウンターカルチャーやヒッピーカルチャーのイメージが入り混じった感じです)

国が全体として目指している方向性、そしてその船に何の疑いもなしに乗っている人々(烏合の衆とでも申しましょうか・・・)その比喩として愚か者の船という言葉を使ったんだろうなという一般的な解釈に基づいています。結局、今も昔も変わらない普遍的なテーマですよね。

あんたの子供と呼ばれて30年の歳月・・・という箇所の、あんたの子供というのはアメリカの子供。プラウドメアリー号に乗ってやって来た白人の入植者たちの子供、子孫という意味と解釈しました。この曲ができた頃は、作詞のロバート・ハンターもジェリー・ガルシアもまだ30そこそこで、アメリカの子供と呼ばれて30年の月日を心苦しく思う部分があったのではないかと思われます。

ボトルは〜の歌詞は少し謎めいていますが、彼らの背景を考えるとアメリカ合衆国が旗を上げること(戦争に勝つことや、何らかのトップに立つこと)に手を貸すなというふうに読めると同時に、移ろっていくGrateful Deadというバンド自体のことを言っているのではないかと受け取れる部分もあります。アメリカを今の日本に置き換えても成立するし、愚か者の船に乗っている人とはよその誰かではなく、自分かも知れないと考えることもできます。

愚か者の船と呼んで客観的、俯瞰的な立場に立ちながら、結局は自分もその船の乗組員の一人であることを免れない矛盾、葛藤もあり自嘲的にならざるを得ない複雑な心境もあるかなと思ったりもします。

イメージを膨らませて訳せるといいのですが、まあキリがないし(私の手には負えないので)この辺で手を打とうかなと思います。兎に角、あの時代のカルチャーに郷愁を感じます。もしこの部分はこういう解釈だと思うなど、ご意見やアドバイスなどありましたらコメントお願いします。楽しんでいただけたら幸いです💗