確かに農業の機械化が進んで、農作物の品種改良なども進んで、
肉体的にも随分楽になって、収穫高も増して豊かになっただろうし、
何より私たちもその恩恵に浴しています。間違いなく。
けれども、その分、田植えから収穫までに種々の機械類が(コンバインとか
トラクターというワードくらいしか頭に浮かんできませんが)必要になり、
作業は楽になったけども、そのかわりお金のかかる農業に変わってしまった。
ごっつい農業用のトラクターなどは、相当費用が嵩むであろうことは
容易に想像がつきます。
集落ごとにあるいは何軒かのグループで共同購入をして、
順番に使い回す、作業も共同で行うなどすれば、経済的にも精神的にもずっと
楽なのでは?と思いますが、ほとんど皆、各家庭、個々人で農業用機械を
購入するのが普通らしいですね。
その結果、農家が背負う農業用機械のローンに始まり、肥料や農薬、除草剤まで
購入しなければならず、総じてお金のかかる農業に変わってしまって、
農家と言っても、平日は会社勤めで、土日に農作業をするというのが
当たり前のことになったみたいです。
確か3ちゃん農業なんていう言葉もありましたね。確か、私の記憶では
じいちゃん、ばあちゃん、おかあちゃんの3ちゃんっていう意味だったような。
兎に角、お父ちゃんは会社勤めをして、昔は家にいたとされる3ちゃんが
農業を担う、担わされることになった・・・ということです。
話が滅茶苦茶それてしまいましたが、そもそも何が言いたかったのかというと、
その昔には、苦労もあって貧しい暮らしだったかも知れないけれども、
田んぼや畑に出て働くことで日々の糧を得て、皆と喜びも悲しみも分かち合える
ような暮らしがあったのではないかと想像しました。
人々の暮らしは心身ともに大地と直結していた。