仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

ハクビシン 1

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ハクビシン 2022 4/9

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頭隠して尻隠さずのハクビシン

先週末、水汲みに行った。

水汲みと言っても、私は特に何をするわけでもなく、杉林の間の

林道を散歩して、ゼンマイらしきものを摘んだりブラブラした後、

車に戻って、水汲みが終わるのを待っていた。

車の中から、外を見るともなくボ〜ッと見ていたら、何か獣が

車の運転席の先の辺りから、のそのそと歩いていく姿が目に映った。

最初、狸だと思ったが、何か違うような気がしてきた。

こちらの気配に気が付いて、足早に逃げ出すかと思いきや、

夫のムー氏がカメラを持って近づいても、特に速度を早めることもなく、

相変わらずのろのろと移動していく。

体が弱っているのかと思ったが、(確かめたわけではないけれども)

おそらく夜行性で、何を間違ったか日中に外に出て来てしまった為に

寝呆けていて動きが鈍かったのだろうと、勝手に結論づけた。

鼻のところに白い線が入っているところを見ると、きっと

アナグマ(badger)に違いないと思った。

後で調べてみたら、アナグマではなくてハクビシンだと分かった。

何となくイメージ的にはアナグマの方がずんぐりむっくりしていて、

顔の横にも太くて白いラインが入っている。

ハクビシンの方が尻尾が長い。

どちらも繁殖力が強く害獣扱いで、駆除の対象になっているらしい。

仕方がない面もあるのかも知れないが、ここでも人間の身勝手さに

怒りとまではいかないが、理不尽なりという思いが湧いてくる。

彼らをペットとして輸入した業者がいて、それを買い付けて売りに出した

ペットショップがあって、そこからペットとして買った人がいたはずで、

ペットショップかペットとして買った人たちの、誰かが飼うことを放棄して、

捨ててしまったのが繁殖したのだろう。

この責任は動物にあるのだろうか?

彼らは勝手に連れてこられて、ペットにされて、それも途中で放棄され捨てられ

たから、生きるために必要なことをしているだけ。

いつでも人間のすることは勝手でなってないし、それに暴力的だ。