先週末、水汲みに行った。
水汲みと言っても、私は特に何をするわけでもなく、杉林の間の
林道を散歩して、ゼンマイらしきものを摘んだりブラブラした後、
車に戻って、水汲みが終わるのを待っていた。
車の中から、外を見るともなくボ〜ッと見ていたら、何か獣が
車の運転席の先の辺りから、のそのそと歩いていく姿が目に映った。
最初、狸だと思ったが、何か違うような気がしてきた。
こちらの気配に気が付いて、足早に逃げ出すかと思いきや、
夫のムー氏がカメラを持って近づいても、特に速度を早めることもなく、
相変わらずのろのろと移動していく。
体が弱っているのかと思ったが、(確かめたわけではないけれども)
おそらく夜行性で、何を間違ったか日中に外に出て来てしまった為に
寝呆けていて動きが鈍かったのだろうと、勝手に結論づけた。
鼻のところに白い線が入っているところを見ると、きっと
アナグマ(badger)に違いないと思った。
後で調べてみたら、アナグマではなくてハクビシンだと分かった。
何となくイメージ的にはアナグマの方がずんぐりむっくりしていて、
顔の横にも太くて白いラインが入っている。
ハクビシンの方が尻尾が長い。
どちらも繁殖力が強く害獣扱いで、駆除の対象になっているらしい。
仕方がない面もあるのかも知れないが、ここでも人間の身勝手さに
怒りとまではいかないが、理不尽なりという思いが湧いてくる。
彼らをペットとして輸入した業者がいて、それを買い付けて売りに出した
ペットショップがあって、そこからペットとして買った人がいたはずで、
ペットショップかペットとして買った人たちの、誰かが飼うことを放棄して、
捨ててしまったのが繁殖したのだろう。
この責任は動物にあるのだろうか?
彼らは勝手に連れてこられて、ペットにされて、それも途中で放棄され捨てられ
たから、生きるために必要なことをしているだけ。
いつでも人間のすることは勝手でなってないし、それに暴力的だ。