仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

アニマル・ヒーリング5 (最終章)

f:id:senninsou_niwa:20220211212648j:plain

冬に咲く琵琶の木の花

1月23日早朝、いつものようにメバが横になっているところに行くと、

メバの呼吸がせわしなく、見るからに苦しそうな状態になっていた。

メバを膝の上に載せ、打つ手なく鼻をさすった。

苦しそうな呼吸が少しの間続いて、それから大きく天を仰ぐように

伸び上がったかと思うと、私の膝の上にガクッと力尽きてくず折れた。

それが最期だった。

まるでドラマか映画のワンシーンのように鮮やかな最期だった。

ハッキリと死んだと思った。

それから数日後、夢を見た。

私は山の中腹あたりの斜面に座っていた。

周りには、夢の中ではマヤ族と認識していた、

南米かどこかの民族らしき人々も一緒にいて、

山の麓から昇ってくる月を眺めていた。

満月だった。

アニマルヒーラーがメバのヒーリングのシンボルは月だと

言っていたが、その言葉通り、ヒーリングのセッションの始めと

亡くなった後に、煌々と輝く満月の夢を見た。

満月を見ようと意識して見た訳ではなく、自然にそうなった。

何故そうだったのかは説明がつかない。

けれども古代から月はヒーリングのシンボルとされていたと、

何かで読んだことがあった。

人間の潜在意識と月が深く関わっているのだろうということは

想像がつくが、何故そうなのだろう?

私はヒーリングのシンボルとして月を意識していた訳ではなかったのに、

鮮やかな満月の夢を始まりと終わりに見た。

(どなたかヒーリングと人間の潜在意識の関わりについて、深い考察が

できる方がいたら教えてください。お願いします)

4回目のセッションを受ける前に、メバが死んでしまったので

ヒーラーの人に連絡をしたら、動物が亡くなってから丸4日間は

キャンドルを灯すようにと言われた。

亡くなった動物のスピリットが光の世界に還るのに、

その灯りを目印にするのだとか。

それが事実かどうかは確かめるよしもないが、4日間はキャンドルの灯を

絶やさないようにして、メバを送った。

人間では経験がなかったが、犬に関しては、メバが生まれたところから

息を引き取って、天国(スピリットの世界)に還るところまで

完全に見届けた。

苦しい中で、最後まで堂々とした生き様を見せてくれたメバに、

懐かしい思い出とともに、感謝を捧げたいと思う。

*以前、亡くなった動物の死を悲しむだけではなく、敬意を持って

スピリットの世界に送るシャーマニックな方法として、honorable closure

(オノラブル・クロージャ)という考え方があると書いたことがあります。

繰り返しになりますが、何かの参考になるかも知れないと思い

ここにもう一度紹介させていただきます。

キツネ その2 Honorable Closure - 仙人草の咲く庭で

追記:月とヒーリングについて、今ふと思ったのは、ペットの病気や

ペットの死による喪失感で傷ついている心を、月の光が癒してくれる

効果があるのだろうということ。悲しみにくれる心の闇夜を優しく照らして

癒してくれるのは、やはり太陽ではなく月の光に違いない。

まさに月並みな考えというものですが、そういう訳で集合無意識の中で

癒しのシンボルとして、月が私たちの意識の上に立ち現れるのだろうと

思い至りました。(単純な思いつき^^;)