仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

星になったジュリコ

f:id:senninsou_niwa:20211105215159j:plain

Spread the Light by Kijiha

先週、息子が津市のギャラリーで初の絵の個展を開催していた。

土曜日(10/30)は、そのギャラリーで彼がライブをするというので、

絵を見がてら、久しぶりに息子の演奏を聞きに行った。

ギャラリーの空間に、彼の描いた星や植物をイメージした油絵や

水彩画が自然に馴染んで、彼の音楽も溶け込んでトローンと眠くなるような

優しいいい雰囲気だった。

久しぶりに生音の演奏を聴いて、気持ちも温かくなって家路についた。

玄関で寝ている愛犬ジュリコと、玄関の奥のキッチンの床で寝そべっているブツ

(ジュリコの弟にあたる雄犬。本名はブッダ。呼びづらいのでブツとか、

ブッちゃん、ブー君などその日の気分で適当に呼んでいる)に向かって、

「ただいま〜」と挨拶して、最近は全く立てなくなって、

このところ食餌もしていないジュリコに水だけ飲ませて、部屋に戻った。

それから30分くらいしてから、ジュリ子の様子を見に行ってみると、

ほとんど息絶えていた。

ほんの30分くらい前には、水を飲んだはずだったのに、

いきなり息絶えるとは?エッ?そんなはずは。。。。

今まで何匹も犬や猫の生き死にをこの家で見守ってきたが、

こんなふうに呆気なく逝ってしまうのは初めてだった。

生まれてくる時もそうだが、死に様は特に1匹1匹、

違いが際立っているような気がする。

今回も意表をつくというか、、、すでに歩けなくなって紙おむつをして

介護の状態ではあったが、もうしばらくこの状態が続くと思っていたので、

心の準備もなく、虚をつかれたという感じで、ひっそりと逝かれてしまった。

実際に世話をすることは大変でも、私や家族を癒し、楽しませてくれた

犬たちもほとんど逝って、残すはブツ1匹だけになってしまった。

ずっと犬猫に囲まれて暮らしてきたので、そういう存在がいないと

寂しいだろうなとは思う。今のところ、

犬1匹とシャカとダダ(もしくはクロと呼んでいる黒猫)という

猫2匹がいるが、今いる子たちが死んだら、もう動物は飼わないと思っている。

ちゃんとお世話できたかどうか分からないが、

もう十分に犬猫の生死を見守り、見届けてきた。

子供たち(人間の家族)の成長も見守ってきた。こちらもちゃんとできたか

どうかは分からないが、自分としてはこうでしかあり得なかったということで、

よしとするしかない。我が子供たちよ、ごめんしてけれ^^;

話が逸れてしまったが、そんなわけでジュリコは呆気なく旅立ち、

星になってしまった。

以前、アニマル・ヒーラーの方に、ペットの死後、4日間、

蝋燭を灯すようにと言われたので、その言いつけを守って、

今回も4日間、蝋燭を灯し続けた。

Shamanic Journeyingのセミナーで教えてもらった

Honorable closure(オノラブル・クロージャー)だ。

(ペットと過ごした時間、その存在が与えてくれた喜びや輝きを

思い出し、彼、彼女の次なる旅路が無事であるよう、感謝とともに

送り出す儀式)

今までそこにあった形は消え、蝋燭の灯りに照らされた玄関で、

ジュリコは光になったと思えた。

最後にジュリコが亡くなった日のギャラリーでのライブから。

歌っている曲もピッタリな気がするので、Honorable Closureの締めくくりとして

ジュリコへのはなむけに🌠

*Honorable Closureについてのもう少し詳しい記事

キツネ その2 Honorable Closure - 仙人草の咲く庭で