仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

悟りの一瞥 1

f:id:senninsou_niwa:20220312122040j:plain

菜の花とモンシロチョウ 

A Glimpse of Enlightenment

この前の記事で、マスターやグルと呼ばれる人たちの神秘体験について

書きました。

私にもそこまでではないですが、ほんのちょっとした神秘体験?みたいな

ことがありました。

多分、こういうのを悟りの一瞥と呼ぶのかなあ?といったものです。

後にも先にもたった一度っきりで、自分としてはとても残念なのですが、

これは瞑想や修行をしていたら達成できるという類のことではないだろうと

思っています。

もちろんそういった瞑想や霊的な修行が花開いて、やがて悟りと言われるような

状態に達する助けになるのかも知れないし、決して瞑想や精神修養が

無意味なことだなどという暴言を吐くつもりはありませんので、

誤解のないようにお願いします。

悟りというもの(状態・境地)があるという前提自体、正しいのかどうか・・・

私には分かりませんが。

とりあえずゴチャゴチャ言ってないで、私がしたちょっとした◯◯体験が

どんなものだったのかお話しすることにします。

あれは随分以前、、、今の家に越してきた翌年の春先のことです。

(もう20年以上も前のことになってしまいました)

あの頃は私も、自分が庭で野菜を育てたり、果樹を育てたりするということに

=野菜や果物を育てている自分というものに対して幻想を抱いていて、

高菜やからし菜、春菊など色々な冬野菜を育てていました。

(種を蒔いて、野菜たちが勝手に育っていただけですが^^;)

春の訪れとともに、庭には種々の菜の花が咲いていました。

ある暖かな昼下がり。

お昼ご飯を食べて、縁側に座って、ぼうっと庭を眺めていたときのことです。

その日は基本的には晴れていたのですが、時々お日様が雲に覆われて、

日が陰ると柔らかな霧のような雨が降るという、いわゆる狐の嫁入り

お天気になっていました。

菜の花には沢山のモンシロチョウがきていて、雨が降ると野菜の陰に隠れて、

日が射すと、モンシロチョウがパアーッと一斉に飛び立つということが

繰り返されていました。

何となくそれを見ているうちに、言葉では到底表現することのできない

フワーッとした、何というか得も言われぬ状態に、

意識がシフトしました。

今、こうして平然と(通常の意識で)ブログなどを綴っているのとは、

明らかに違う状態。

安らかで穏やかですべてが完璧だと思える、

まるでパラダイスにいるような感覚。

そういうゾーンに入ったと言えばいいのでしょうか?

このまま死ぬのかな、みたいな感じでもあったような???^^

とは言っても、おそらくその状態にいたのは、2〜3分もあったかどうか、

もしかしたら数秒だったのかも知れません。

兎に角、そんなことが起こったのです。

 *モンシロチョウの写真はこん!さんのフリー画像を使用させていただきました