庭と言っても、ほとんど野原か荒地に近い状態なんですが。。。
どちらかと言うと、野の草花に惹かれるものが多いので、たとえば、この時期に咲き始めるアザミとかもそうで、特別に植えたわけでもないのに綺麗な色の花を咲かせて、庭を彩ってくれるので、私にとってはありがたい愛でたい花、庭に沢山咲いていて欲しい花のひとつです。
スイカズラは園芸種でもないはずなのに、金銀花という名前が示す通りひとつの木(蔓)に黄色い花と白い花が同時に咲いている姿も趣があるし、何と言っても、甘い香りが魅力の、絶対よそに引っ越しても、また植えたいと思う大好きな植物のひとつです。花は見かけも大事ですが、香りはさらにその上をいきます。英語名はHoneysucleと言って、蜂や小鳥たちが絶対寄って来そうな花の甘い蜜に由来しています。私も子供の頃に、花の下のところをつまんで、プチンとちぎって下からチュッと吸って、控えめな甘さの花の蜜を味わった記憶があります。どこでそんなことをしたのか、それがいつのことだったのかも全く記憶がなくて、まるで童話の中のお話みたいなのですが、実際にその甘さを知っているので夢物語ではないはず。。。ほのかな甘い香りと、人工的な甘さとは違う素朴な甘さは、野の花でなければ味わえないもので、私にとってはまさに絶品!心を自然にフワ〜ッと上げてくれる五月の庭の愉しみ、ちょっぴり自慢です。
ベニカナメモチは生垣によく使われている地味な木で、春になると全部ではないけれども葉っぱが赤く紅葉して、緑と赤のコンビネーションになるので見覚えのある方も沢山いらっしゃるのではないかと思います。特に気に留めることもない木で、そう言ったらベニカナメモチには申し訳ないのですが、なくてもヨカッタ、ない方がヨカッタ(そもそも私が選んだ木じゃないしー😞)とさえ思うくらいの木で、それが他所では見たことがないくらい育って、しかも知り合いがきれいに丸く剪定してくれたお陰で、こちらがどうしよう?と戸惑うほど、巨大な塊になってしまって、庭の淵から農道の方に大きくせり出しているのです。
それでも春になると、柄にもなく(と言うのは、私の勝手な言い草ですが)可愛らしい白い花を沢山つけて、見違えたようになります。しかもその小さな星屑を集めたような花が、また柄にもないような(失礼^^;)甘い香りを放っていて、何の期待もない身近な場所で、未知との遭遇をもたらしてくれたのだから驚きです。やっぱり人生の歓び・発見は想定外ですね。
最後は家の庭ではなく、今はもうない裏の家の庭に咲いていた芍薬の写真。芍薬なのか牡丹なのか区別がつきませんでしたが、ネットで検索してみた結果、芍薬ということで落ち着きました。見分けるポイントは色々あるようですが、私が一番のポイントだと思ったのは牡丹が木であるのに対して(つまり大きくなる可能性がある)、芍薬は草でそれほど大きくはならないという点と、雄しべと雌しべの黄色い中心部があるのとないのという二点でした。ちなみに、英語ではどちらもザックリPEONYというそうで、そもそも区別していないというのにも驚きました。
詳しく解説しているサイト色々ありますが、参考までに以下の2つのサイトをここに掲載しておきます。気になる方は覗いてみてくださいね。