仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

2020年 スケッチ6 黄葉、紅葉!

 

f:id:senninsou_niwa:20201213194643j:plain

イノコヅチ

f:id:senninsou_niwa:20201213194739j:plain

切り株

f:id:senninsou_niwa:20201213194852j:plain

切り株 2

f:id:senninsou_niwa:20201213195124j:plain

黄葉したドングリの木

f:id:senninsou_niwa:20201213195316j:plain

 紅葉したドングリの木

最初の写真のイノコヅチ(猪子槌)は家の庭に生えていたもの。

雑草と十把一絡げに呼ばれる野草のひとつで、

しかも秋になって草むらにこのイノコヅチが生えていたら、

必ずズボンなどの衣服にくっついてくるから

嫌われ者の草のひとつ、迷惑な草のランキング、

トップ10入り間違いなしだと思う。

でも、そんな珍しくもない野草が紅葉すると、

こんなきれいなローズピンクに染まって、その意外性と

思いがけない美しさに惹きつけられる。

 

次の2枚の写真は、散歩道の始まる辺り、

家のすぐ裏手の私が勝手に「森の番人」と

呼んでいる切り株。

もうすっかり中もスカスカになって生きてはいないはずなのに、

そこにまた別の植物が根付いて育っていたり、蔦が絡んでいたり、

今もその揺るぎない存在感は変わらない。

陽がさんさんと降り注いで、乾いた岩肌のように

剥がれ落ちてゆく樹皮の上に映る木の葉の影や、

切り株に絡みつく小さな紅い蔦、

周囲を彩る緑や黄色の葉っぱのグラデーションの配置が絶妙で、

お洒落〜!と思ってしまう。

 

下の2枚はミズナラなのかコナラなのかな、それとも違う種類なのか

分からないので、まとめてドングリの木と呼んでいる木。

同じ場所で下から空に向けて撮ったもので、同じ種類の木だと思う。

同じ場所で隣り合って生えていても、日の当たり加減が微妙に

違っていたりするのだろう。

青空を背景に黄葉と黄葉が混在していて、

これもまた美しい。

晩秋の色は春の花のカラフルさや明るさとはまた違って、

深みが感じられていいなと思う。