仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

ルリビタキを見かけたのとほぼ同じ頃(1月8日)

今度は溜池から坂をずっと下った、田んぼだった湿地で

蛙の鳴き声を聞いた。

甲高い声で鳴き交わしている。

しかもかなり広範囲で、田んぼ3枚分くらいのあたり一帯で。

しかも雨風吹き荒れる、冬本番みたいな日に!

去年、初めて蛙の初鳴きを聞いたのは*立春だったから、

今年は1ヶ月くらい早い。

ルリビタキを見かけたのが1ヶ月遅れで、蛙の声を聞いたのは

1ヶ月早い。これは暖冬の影響かも知れないが、

自然界で起こることはやはりミステリー。

何故こんな寒い時に、しかもこんな高い声で蛙が鳴いているのか?

本来の蛙のシーズンの春〜秋にかけては聞いたことがない声だ。

土の中かどこかに潜んでいて、突如冬の寒い日に全く別種の蛙が

鳴いているとは想像しにくい。おそらく、トノサマガエルとかヒキガエル

類が冬眠中で保護色のため泥色になって、その泥ガエルが鳴いているんだろうと

自分勝手に想像している。

9日の日は比較的暖かで穏やかなお天気になって、昼ごろ散歩に出た時も

裏山の湿地帯で蛙の声を聞いた。

今日の方が暖かいのに、蛙の声は昨日より少なかった。

もしかしたら昨日は、風の吹き荒れる音で私の足音がかき消されて、

蛙たちが人間がいるとも知らず、呑気にそこら中で鳴いていたのかも知れない。

生物の科学的な知識もないので、あくまで想像でしかないが、

自然界の神秘はどこまでも尽きることがない。

私の秘かな里山散歩は地味だけれど1日として同じ日はなく、

犬の健康のため(やや義務化して)日々のルーティーンとして

何の期待もなく歩いている時に、思わぬ出来事で不意を突かれる。

そんな風にして自然界は、単調になりがちな私のマインドと

日々の暮らしを、小さな驚きで彩ってくれる。

*どこから聞こえる不思議の音色? - 仙人草の咲く庭で