黄昏時の散歩
空の青、夕焼け色に染まった雲も徐々に色褪せて、
少しずつ闇に融け始める頃。
昼でもなく夜でもない時間に外に出る。
昼間の熱気は完全に去って、
心地よい風が、林から稲刈りの済んだ田へと
吹き抜けていく。
静かな農道に立って、風を受けながら
深く息を吐く。
その日に起きたことの細かなやりとり、
思わぬ出来事から生じた軋轢。。。
目を閉じ、虫たちの声の響き合う中、
自分の中の何がそのようなトラブルを引き起こしたのか
見つめてみた。
彼女と私の中に同じ芽(思い)があったに違いないと
感じる。
自然界に心を向けていたら、心が澄んで
ようやく囚われていた感情から解放された。
誰そ彼(たそがれ)時のマジック。