バスタブの底に沢ガニが現れてしばらく後に、沢ガニと遭遇する
定番スポット・・・家の裏の農道の道端に土や落ち葉が溜まって、
少しづつ水が染み出している場所で、生まれて間もない
小さな沢ガニに出会った。甲羅のサイズでいったら縦横ともに
6〜7mm前後あるかないかくらいだったと思う。
私の知らないところで、小さい生命の営みは続いていたのだ。
そんなに小さいのに、ちゃんと沢ガニとして完璧な形をしているのが
可愛らしくて健気だ。
そこまで小さなカニを見たのは初めてだった。
当たり前といえば当たり前だが、自分の目の前にそんなに小さくて
完璧な形をしたミニチュア・サイズの子ガニが現れるということ、
何よりも子ガニの存在そのものがまるで奇跡だ。
子ガニに引き続いて、今度は道路からの深さ約80cmの家の横の溝を
普通の大きさの沢ガニが歩いているのを発見。
写真に収めたかったが、写真を撮ろうとしたら溝の中の窪みに
隠れてしまい失敗。
その次には、夜、何となく気分転換に星でも見ようと出た時に、
家の前の庭(もと田んぼ)の土手沿いを歩いている沢ガニに遭遇。
(やはり写真は無理だった)
先日のバスタブの沢ガニといい、それに続く子ガニの出現、
家のすぐ近くの溝や土手に、思いがけず現れた沢ガニ。
もういなくなってしまったのではという私の心配をかき消すように、
私が予測できないタイミングで、何事もなかったように現れてくれた。
ここが紛れもない田舎だというだけかもかも知れないが、
そこはかとなく沢ガニとの繋がりを感じられた、
日々の中のささやかな出来事。