そこで知り合いがイベントを企画していたので、
何となくお誘いに乗ったような感じで出かけてみた。
朽木に行くのは、10数年ぶりだった。
雨を覚悟で出かけたが、予想を裏切って
行った先では澄んだ青空と、少し肌寒いくらいの
心地よい風が吹いて、爽やかなお天気。
そこで出会った人々との思いつくままの気楽なお喋りや、
緑一面の中で外に置かれたテーブルを囲んでの気ままなティータイム
豊かさってこういうことじゃない?
って言えるような緩やかな時間の流れ。
帰る途中に、久しぶりに青々とした田んぼの中に佇む青サギを
2回見かけた。
ずっと以前に、朽木村で青サギを見た記憶が戻ってきた。
くねくねと続く道と、その道と同じ高さで広がる田んぼ。
道が狭くて、家や田畑との距離がとても近い。
記憶そのままの風景が広がっている。
新しい建物が建ったり、古い家が崩れたり
時代の波は少しずつこの山奥の村にもやってきて、
少しずつは変わっていっているのだとは思うけれど、
風景から受ける印象は、昔のまま少しも変わっていない。
故郷でもないのに、故郷に戻ってきたような感覚を覚える。
家が少なくて、圧倒的に緑が多いせいかも知れない。
出かけるまでは、準備が面倒に思えたり、出かけること自体が億劫に
なっている自分がいたり・・・でも、それを振り切って出かけてみると
神様が素敵なギフトを用意していてくださる。
いいことばかりが起きるとは限らないにしても、出かけない限り
いつもと同じルーティーン、同じ思考回路で回ってしまいがちなので、
やはり時にはルーティーンを壊すことが必要なのだと再認識。
あらゆる巡り合わせで生まれる新たな人や風景、出来事との出会いに
感謝と歓びに満たされながら、青サギさんの登場にも気を良くして
家路についた。
*写真は朽木で「はるや」という民宿をやっている方が飼っている
リリちゃんという可愛くて、おとなしいワンちゃん
(去年の夏に亡くなったうちの犬にそっくり!)
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