仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

朽木へ

f:id:senninsou_niwa:20190628190009j:plain

朽木村在住 リリちゃん

23、24日と滋賀県朽木村に遊びに行って来た。

そこで知り合いがイベントを企画していたので、

何となくお誘いに乗ったような感じで出かけてみた。

朽木に行くのは、10数年ぶりだった。

 雨を覚悟で出かけたが、予想を裏切って

行った先では澄んだ青空と、少し肌寒いくらいの

心地よい風が吹いて、爽やかなお天気。

そこで出会った人々との思いつくままの気楽なお喋りや、

緑一面の中で外に置かれたテーブルを囲んでの気ままなティータイム

豊かさってこういうことじゃない?

って言えるような緩やかな時間の流れ。

帰る途中に、久しぶりに青々とした田んぼの中に佇む青サギを

2回見かけた。

ずっと以前に、朽木村で青サギを見た記憶が戻ってきた。

くねくねと続く道と、その道と同じ高さで広がる田んぼ。

道が狭くて、家や田畑との距離がとても近い。

記憶そのままの風景が広がっている。

新しい建物が建ったり、古い家が崩れたり

時代の波は少しずつこの山奥の村にもやってきて、

少しずつは変わっていっているのだとは思うけれど、

風景から受ける印象は、昔のまま少しも変わっていない。

故郷でもないのに、故郷に戻ってきたような感覚を覚える。

家が少なくて、圧倒的に緑が多いせいかも知れない。

出かけるまでは、準備が面倒に思えたり、出かけること自体が億劫に

なっている自分がいたり・・・でも、それを振り切って出かけてみると

神様が素敵なギフトを用意していてくださる。

いいことばかりが起きるとは限らないにしても、出かけない限り

いつもと同じルーティーン、同じ思考回路で回ってしまいがちなので、

やはり時にはルーティーンを壊すことが必要なのだと再認識。

あらゆる巡り合わせで生まれる新たな人や風景、出来事との出会いに

感謝と歓びに満たされながら、青サギさんの登場にも気を良くして

家路についた。  

*写真は朽木で「はるや」という民宿をやっている方が飼っている

リリちゃんという可愛くて、おとなしいワンちゃん  

(去年の夏に亡くなったうちの犬にそっくり!)                                                 

f:id:senninsou_niwa:20190628200024j:plain

遊遊庵(スタジオ)ゲートキーパー 程よく苔むして雨蛙っぽくなった蛙

All my relations