4月11日 鷹
一羽の鷹が東からの冷たい強い風に逆らうように、
南東方向へと飛んでいた。
激しい気流に逆らって、気流の上に舞い上がって
漂っているように見える時もあった。
下界を見下ろしながら、
風に乗ったり、逆らったり
鷹はダイナミックな風使い。
4月12日 トンボ
散歩道の先々、道路の真ん中あたりに
何度となくトンボが止まっている。
道案内をしてくれているわけではないが、
結構な数のトンボが現れて、
飛んだり止まったりしていた。
日当たりの良い散歩道を下りきったところにある
使われなくなって廃れてしまった田んぼ。
蝶々やトンボに、ハチたちの唸る音。
田んぼ脇の溝や湿地と化した田んぼには青サギも時々やって来る。
山から滲み出した水が溝へ。
溝から田んぼへと注ぎ込む小さな流れの中に光が溶け込んで、
視線を変える度に無数の煌めきとなって光り輝く。
ここは小さな楽園。