仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

山茶花とスズメバチ その2

蕾一輪

仕事をするようになったせいか、

今年は山茶花のところでハンターの人たちを

見かけませんでした。

去年のことを思い出しながら、ふと今年は来なかったなと

思っていたところ、

パートナーのムー氏が、多分同じ人たちに違いないと思うのですが、

スズメバチ狩りに来た人を見かけたというのです。

ムー氏が聞いたところによると。。。

エビ(これがプリップリッの結構立派なやつなのです)を棒の先端に刺して、

それにスズメバチが喰いついて、自分の巣まで持って帰る。

そのスズメバチを目で追っていって、山茶花のところから飛び立ってから、

どれくらいでまたそこに戻ってくるか、時間を見るんだそうです。

そうやってスズメバチの巣がある場所の見当をつけて、巣を獲り、

その巣の中に入っているスズメバチの幼虫を、

(おそらく)佃煮か何かにして食べるんだとか。。。

スッ、スゴイ!(*_*)

ネパールのハニーハンターほどではないけれども、

里山の蜂の子ハンターもなかなかのワイルド感!

山茶花の蜜を求めて群がるスズメバチに群がって、

その幼虫を食糧にしようという人間のしぶとさ、したたかさ。

サバイバル能力。

きっとその昔には、貴重なタンパク源だったことでしょう。

最初に田舎暮らしを始めた愛知県の山間部でも、蜂の子や

イナゴの佃煮を食べる習慣がありました。

あまり考えたことはなかったけれども、昆虫食なんていうことを耳にする昨今、

山で暮らしてきた人たちは、そんな言葉以前に、

田や畑を耕す傍らスズメバチの巣を探して

蜂の子を食糧にする知恵や技術を身につけてきたんですね。

何年、何十年田舎に住んでも、私のような生半可な人間には及びもつかない

地に根ざした暮らしにウ〜ンと唸らされた一件でした。

この後も、おそらく私はスズメバチの巣を探すことも、蜂の子を

食べることもないでしょう。

いや、そんなこともあり得るのかな?

可能性にはあくまでもオープンでいよう。

難しそうではあるけれど。。。^^;

山茶花を家に飾って喜んでいる私なんて、

おままごとをしている子供みたいなもんだ。

いざという時になっても、腰が抜けて駄目だろうなあ。。。

それは兎も角として、山茶花にはスズメバチとインプットされた

今年の出来事でした。

家に花があることは素敵なことですよ、勿論!

そんな訳で(どんな訳?)

最後にもう一度玄関に飾った花の別バージョンを。