仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

小さな死 その1

先日、アシナガバチが洗面所の天井に巣を作り始めたと

書いた。

*参考までに、アシナガバチが巣作りをしている最中の写真を掲載した

最近の記事

https://www.mirikomurakami.com/entry/2020/05/20/114842

 その後、家の前の庭の草むらの中に入って行くアシナガバチを目撃した。

そのハチが洗面所で巣作りをしているハチだとは言い切れないものの、

でも、私はそのハチがそれだと近所の子を見かけたくらいの確実さで、

その感覚に100%(無意味なあるいは根拠のない)自信があった。

兎も角、青々と生い茂る草むらの中に躊躇なく飛び込んで行くハチを見て、

スゴイ!と思った。

何故かって、小さなハチの身になって想像してみてほしい。

人間にしたら、いつ獰猛な大蛇や(蛇が大の苦手なもので、つい邪悪な存在の

ような書き方になってしまうのはお赦しを〜(^^;;)あるいは猛獣に襲われても

不思議ではない熱帯雨林に身体ひとつで乗り込むぐらいの、勇気に満ち満ちた

行為ではないか?!

まさに明日をも知れぬ身で、未来を託した卵たちと拡張工事中の家(巣)を

後にしているわけで、ここで*彼女が人間のように、万一自分の身に

何かあったらなんていう不安を抱えて、躊躇するなどということは一切ない、

と思う。(推測です)まさに目の前のことに100%集中している。

*ここで彼女としたのは、一般的に巣を守っているのはメスではないかという認識からそう書きましたが、断定はできません^^;(念のため)

人間は、少なくとも私は何をするにも思考が入ってきて、

無心で行為に集中しているということはまずない。

それで草むらに何の躊躇もなく入って行くハチを見て、感心してしまったのだ。

そんなことで大袈裟な、人間とハチとは明らかに違うじゃないかと考えるのが

普通かも知れないが、ハチも人間も同じ生き物で、生存本能や種保存の法則に

よって支配されている点では、全く同じと言えるんじゃないだろうか?