仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

キツネ

10月9日(水)

黄昏時、家の庭の前の農道に散歩がてらに歩いて行くと、

庭からキツネが飛び出してきて、慌てて走り去って行った。

(逃げなくていいのに。友達になろうよ〜!いきなりは無理かあ?)

先日のイノシシは怖かったけど、それに比べてキツネは

小さくていかにも身軽そうで、思わず声をかけたくなる。

それにふさふさした尻尾が可愛らしい!

 

昨夜も夜更けに家のすぐ裏でギャンギャンと

けたたましく鳴いていたし、イノシシにニアミスした日の前日の

深夜にも、寝室の真裏の植え込みのところで吠えていた。

(私の頭の先から植え込みまで、距離にして2mくらい)

もしかしたら、同じキツネかも知れない。

そういえば、以前農道の向こうのすすき野に入って行く

キツネの尻尾を目撃したことがあったから、

その辺を棲家にしているのかも知れない。

キツネの生態のことはよく分からないけれど、おそらく求愛の時期で

ギャンギャン鳴いているのは、オスなのではないだろうか?

最近よく鳴いているキツネと、さっき庭から逃げて行ったキツネが

同じ個体だとすると(その確率は高い気がする)、

逃げて行ったキツネはオスのキツネということになる。

これからはキツネ君と呼ぶことにしよう。

これもまたささやかな里山暮らしの歓びで、

自然とともにある、自然を友とするという

シャーマニズムの基本とも合っている、なんて言いながら・・・

どちらかって言うと、日本昔話の世界に近いかな?

昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいいさんとおばあさんの家には、時々キツネの子が

遊びに来ていました。。。みたいな?

 

星の王子様の話の中に、王子様がキツネと出会って、

友達になっていく場面が、美しく描かれている。

それはシャーマニズムと同じことなのだと、今になって気づいた。

自然界の生き物に挨拶をして、まず相手のエネルギー・フィールドに

入っていいか尋ねて、許可を求める。

少しづつ信頼関係を結んでいった後に、ようやく友達になれる。

そんな風にできるかどうか分からないけれど、そんな風にして

自然界の生き物と友達になれたらいいなあって思う。