仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

レイニー・パサロウの臨死体験 4

〈トンネルを通過する・2つの光〉

この時点で、どこか他の場所から私に呼びかけている光があることに

気が付き、よくトンネルと言われているところに入りました。

私はその場所がトンネルのようだとは感じませんでしたが、

トンネルということにしてお話します。そこは移行する場所で、

そこで私はどちらかと言うとまごついたり、混乱して迷っているように

見える他の存在や、またなかには家に向かって通過している

存在もあるということに気が付きました。

私はただもう『家』に帰りたいと思っていました。

私はこの場所を通過しましたが、私たちが物理的に移動するように

移動したのではない、ということが分かりました。

物理的に移動する時、私たちには意思や目標があり、

その目標に向かって一歩ずつ動いていきます。

でも,この場所を動かしていたものは愛だったのです。

それは神の、すべての聖なるもの、すべての美しいもの、

すべての正当なるものの愛だったのです。

私はどこまでも進んで行くことが出来ました。

私を駆り立てていたものは愛だったのです。

それは私と神とのつながり、神への愛だったのです。 

この場所の端まで来た時、私は一人なのかしらと思いました。

まさにその瞬間、私のそばには叔父がいました。

私たちは一方は赤、もう片方は青で、合わせると紫色になる

2つの光のようでした。私は生きていた頃には全く知らなかった、

叔父についての様々なことを理解していました。

彼と一緒に過ごしたことがあまりなかったので、

彼のことはよく知りませんでした。

彼は南部に住んでいて、私はカリフォルニアに住んでいたからです。

でも、それはとても喜びに満ちた再会になりました。

そして彼が、私が来たことを心配してるということが分かりました。

何故なら、私の母が子供を失うことには堪えられないということを、

彼が即座に伝えてきたからです。彼は混乱していました。

けれども、すべてはあるがままだということは理解していました。

(つづく)