レイニー・パサロウの臨死体験 3
〈地球の歌〉
地球は生きていて、歌を歌っていました。
地球はひとつの歌を歌っていて、その中にすべての人の声がありました。
すべての人間がこの貴い地球の歌に付け加える
とても重要な音色を持っていました。
それは愛の歌で、生きとし生けるすべてのものが
地球の歌に付け加えるものを持っていました。
こうしたものの本質のひとつひとつがとてもつながり合っていました。
私はそれを私たちが普通見るのとは違った状態で見ていました。
私はそれを宇宙船から見るような巨視的な視野と、
顕微鏡で見るような微細な視野の両方の視野から見ていたのです。
微細な視野の中では、大海原に浮かぶアメーバが全人類のハートの歌に
つながっていて、この世界は私たちのハートの歌に、
奇跡的で、ひとつにまとまった、美しいやり方で応えていたのです。
私も歌い始めました。私は喜びに圧倒されていました。
それは明らかに口から出てくる歌ではありませんでした。
私には口も、体もありませんでしたから。
私はただ存在していたのです。
私はその歌の一部となって、この地球と人類すべての聖なる美しさに
貢献できる何かを、自分が持つことができた歓びにあふれていました。
人類として私たちはたとえ積極的に何かをしていなくても、
世界に対して素晴らしい影響力を持っているということが、
とてもよく分かりました。
私たちは私たちの存在の状態によって、
この惑星に影響を与えているのです。
私たちの存在が他の人々に対して愛と尊敬に満たされていれば、
とてもポジティブな影響を与え、
私たちの心がネガティブであればネガティブな影響を与えるのです。
(つづく)