仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

魔法の空間 Part 1 〜魔女の市〜

魔女の市 午後のひととき

先日の日曜日に開催された魔女の市、思いがけない好天にも恵まれ大盛況でした。(台風や前線の影響からか、ゲリラ豪雨のような激しい雨や雷の続く日々に挟まれた奇跡の1日でした)

午後からは小向定クンの音楽。

定クンを心の師と仰ぎ、彼の歌を聞きに来たきじはも飛び入り参加で歌うことになって、思わぬサプライズ。定クンの歌が始まった頃から、貿易風のような風がそよそよそよそよと吹き始め、まるでハワイにでもいるような心地よさ。(*きじははmy family 呼び捨てなのはそのせいです。念のため)

ますます自然体に磨きがかかって、肩の力の抜けきった定クンの人柄と、そしてすべてを包み込むような歌声で、その場が癒しの空間そのものに。

コピラの作る波動の高いスパイス料理をはじめ、出店者さんたちの心のこもった手作り品の数々。会場を提供してくださったTSUMUGI舎さんの手作りの空間も心地よく、すべての要素がたぶん絶妙なタイミングでうまく混じり合ったのでしょう。

笑いさざめく人々、たわいもないお喋り、懐かしい顔、顔。

誰も意識してはいなかったけれど、あの時、あの場所には不思議な魔法がかかって、風が吹き抜けながら、そこにいる人々の心に目には見えない微細なエネルギーを紛れ込ませていったんじゃないかな?

いみじくもその時Kopiraが口にした言葉。

インドで祭りの時などに、聖地の上では実際に太陽が動きを止めて、その日はなかなか日が沈まないということが実際に起きるんだと。今日はここが聖地でいつまでも日が暮れないから、時間を気にしないで好きなだけ歌ってくださいなって。

魔法の空間は、雨上がりに現れるキノコのように、突如出現するのです。胞子が風に乗って飛んでいって、地面に落ちた胞子から菌糸(キノコにとって根っこのようなもの)が伸びて、そこでまたキノコが育って、そしてまたまた胞子を飛ばして・・・そうやっていつのまにか、目に見えないところでネットワークが拡がって、ある日、ある時、突然出現したように見えるのですが、本当はすべてがどこかで繋がっているのです。

音もなく、目には見えず、人知れず拡がっていく風が織りなす魔法の空間。

何気ない日常の中に、そんな空間は突如現れ、そこでお喋りをして笑い合ったり、歓びを分かち合ったり。愛という魔法を体験して、それぞれが自分の家にそんな魔法を持ち帰る。そんな風にして、いつのまにかスペースが変わっていく。。。

リトリートでもなくスピリチュアルなセミナーでもなく、そこに有名なグルやマスターがいるわけでもなく、特別な誰かじゃない人たちが集って、ひとりひとりが心を込めた手作りの物を持ち寄って、何もなくても、ただそこにいるだけで交換&交歓が行われて、誰もがそうとは気づかず、優しい革命に参加している。(もうグルもマスターも必要ないよね。どこにでもいるあなたと私で十分だと思いませんか?!)

世界がそんな風に変わっていくといいなって妄想してみました。

そんなことあり得なくもないんじゃないかな?

世の中は心が苦しくなるような、不安に陥れられるような情報で溢れかえっているけど、私たちはそこに捉われることなく、そこに縛り付けられることなく、足取りも軽く、大切なものを大切なものとして、心ある道を歩いていけばいいんじゃないかな?

魔法の空間は、どんなところにも現れて、そこで感じたものは私たちの潜在意識に紛れ込み、気づかないうちに私たちを存在の奥深くから精妙なレベルで変えていくから。

バタフライ効果のように、ある場所で蝶がかすかに羽を震わせただけで、遠く離れたところで竜巻が起こる。私たちはただ日々、心地よくあることを心がけて生きていれば、知らない間に大きなうねりが起きて、新しい地球に生まれ変わっている。

お気楽ですね、って言われそう。でも、そんな妄想、夢想を繰り広げたくなりました。

風が運ぶ魔法のキャラバン、万歳!

よかったら、あなたもどうぞ💗