仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

ペルーのメディスンマン 5/23新月のメッセージ 6

【パチャクティ 変化を受け入れる】
「パチャクティ」は強力なサイクルのことです。
私たちの先祖は天文観測所で非常に正確な追跡をして、
500年毎、2000年毎、5000年毎、7000年毎、12000年毎、
26000年毎の特別な時、サイクルに印をつける方法を持っていました。
彼らはその方法によって完全に知っていました。
 
私たちにとって約500年より少し前になりますが、
1532年にアンデスの都、アンデスの世界にとってはヘソにあたる
クスコと呼ばれるところに、スペイン人がやって来ました。
そして彼らは征服という形で新しい秩序、新しい生活をもたらしました。
それはそのプロセスを受け入れたくない者にとっては暴力的で、
危機に次ぐ危機の非常に厳しいプロセスでした。
しかし多くの人たちがそのことを予見していました。
彼らは500年毎に新しいサイクルがやって来ること、
新しい秩序、新しい生活がやって来て、次第に自分たちに追いついて来ることが
分かっていたので、征服者の信仰体系と新しい生き方が非常に徹底したもので
あったにも拘らず、彼らは抵抗することを止め、その時代を歓迎したのです。
 
私たちの先祖は新しい生活の中に、自分たち自身を織り込んでいくことにかけて
非常に賢明でした。
それまで神は偏在する(どこにでもいる)と信じていたところに、
神というのはあの十字架の上や教会の中にしかいないと
信じなければならないことになったのです。しかし彼らはそのことを、
自分たちが神と共にあるかぎり平然と受け入れたのです。
彼らは異教(キリスト教)を自分たちの信仰体系の中に織り込むプロセスを
見事に、とてもうまくやってのけました。
彼らは自分たちにとって大切なことが何か、本質が分かっていたので、
カソリックの名前のもとにそれを保持したのです。
 
例えば、かつて彼らが「ワチュマ」と呼んでいた、サンペドロという
サボテンのメディスンを使うセレモニーにカトリックの司祭を招待して、
彼らと共に飲んでセレモニーを行いました。
この経験をした司祭は、天国への鍵をもつ聖ペテロに会ったと言いました。
カトリックの知識しか持っていない司祭にとって、彼の周波数が上がった時に
アクセスできる存在が聖ペテロで、それが彼のした経験で語れることでした。
私たちにとってはそれだけで十分でした。
この身分の高い司祭は聖ペテロ・サンペドロとして洗礼を施しました。
そのお陰で何百年にもわたって、人々がサボテンのメディスンを飲んで
セレモニーを行うときはサンペドロ、つまり天国への鍵を持っている
聖ペテロに働きかけているのだと言うことができました。
これはいかに彼らが旧世界の最も強力で重要な部分を維持することが
できたかという、何千もある中のほんの一例に過ぎません。
カトリックの教えがやって来たのは新しい世界です。
彼らはその世界にカトリックの人々のような衣装をまとって入りましたが、
それは単なる衣装で、心の奥深いところでは、彼らにとって大切な教え、
それまで何千年も続いてきた古代からの信仰を守ったのです。