仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

6月のジュリコ

マムシメディス

少し前に遡って、6月半ばを過ぎたある朝のこと・・・

我が家の愛犬ジュリコの首が急に太くなっていた。

急に首だけ太る訳はないので、まずマムシではないかと疑ったが、

夜中に散歩に連れて行った娘は、一度キャインと鳴いたことはあったが

特に何もおかしなことはなかったと言う。

確かに首が太い以外は、食欲も普通だし特にグッタリしているわけでも

ないので様子を見ることにした。

でも何か腑に落ちないので、ネットで調べてみたら、

マムシにやられた犬の画像の中に、ジュリコにそっくりの画像が

何枚かあった。人間と違って犬はマムシの毒に対する免疫があるらしく、

しばらく食欲がなくグッタリしているが、徐々に回復していくので

放っておいても大丈夫ということだった。

ジュリコはこれで2回目。実はその前にも母犬がマムシにやられて、

その時は散歩に連れて出た息子によると、裏の土手のところで、

急に身体ごと跳び上がったと言う。

散歩から戻って来て30分もしないうちに、頭部が腫れ上がって、

(頭だけに限って言えば)ほとんどバッファローみたいになった。

その時の母犬の鼻先には、くっきりとマムシの毒牙の痕が2本残っていた。

母犬の時は獣医さんの所に3日ほど通って、注射を打ってもらった。

今回は鼻の横の部分に血が固まって汚れた部分があって、初めのうち

それが牙の痕を隠していたため分からなかったが、

写真を撮ったときには、ハッキリ確認できるようになっていた。

(毒牙の痕は1本だった)

ジュリコは少し元気はなかったが、食欲は普通にあり、

マムシの毒にも負けなかった。逆に・・・マムシにやられる前、

季節の変わり目のせいか、散歩に出ても自分でUターンして

家に戻るようになり、元気を失くしていた頃に比べたら、

マムシの毒がメディスンのように効いたのか、以前より元気になった!

ジュリコは明らかな紀州犬(三重〜和歌山原産の日本犬)の特徴をもった

雑種で、土着犬の驚くほどの頑健さを証明してくれた。

今年の7月24日で12才になったジュリコ。

以前ほどではないにしても、まだまだ元気で回復力もある。

ジュリコには出来る限り元気で、長生きしてほしいと思う。

犬はすぐに草むらに鼻を突っ込んでマムシにやられることが多いので、

田舎や草地のある場所で愛犬を散歩させることがある皆さん、

草むらにはくれぐれもご注意を!

もしも頭や首が膨らんで、鼻先かどこかに2ヶ所か1ヶ所

傷のような爪痕があったら、十中八九それはマムシです。

ご用心ください。マムシ注意報でした!

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マムシにやられたジュリコ

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マムシにやられても元気なジュリコ