仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

雛を育てる(プラント・スピリット・メディスンより)4

 

この物語の中で最も注目すべきことは、その患者が「異なった意識状態」に

入ったことだ。

この新たな意識が彼が夢の中に癒しを見出すことを可能にし、

若い頃にもっていた自然との神秘的なつながりの中に

再び入ることを可能にしたのだ。

この神秘の中で人生は再び生きる価値のあるものとなり、

彼の体はそれに応えて、病魔と闘うほど回復したのだ。

彼がスタジオを掃除し絵を描き始めたことが、

この男性が癒されたことの証しだ。

別の言い方をすれば、彼は復活し人生に戻ってきたのだ。

 

自然との心躍るような歓びに満ちたつながりのお陰で、

今やこの男性にはいくらか生き残るチャンスがある。

それ以前には全くなかったところに。

だが究極的には、

癒しというのは人が死ぬかどうかということではない。

癒しとは人がいかに生を十全に生きるかということだ。

私はこのアーティストが長生きして

実りある人生を送ってくれたことを願うが、

彼がいつ亡くなったのかにかかわらず、

それでも彼は真に生きたのだから大成功だと言えるだろう。