仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

初夏を彩る花 3

先週の月曜日だった(と思う)。

雨が数日続いた後、散歩に出たらテイカカズラが一気に咲きそろって、

ほのかな甘い香りが漂っていた。

蔓性で甘い香りを放つので、花の形状からも和製ジャスミンと呼んでいた。

テイカカズラが木を伝って、かなり上の方まで旺盛に育っている辺り

日陰の斜面に、花ミョウガとシライトソウがひっそりと咲いていた。

この3種類ともここに来て初めて見て、初めて知った植物だった。

どこか南方の花のように明るい赤と白の花ミョウガは、

ミョウガに似ているけどミョウガじゃない植物、

沖縄に住んでいたことのある知り合いが、これは沖縄で山ションガって

呼んでるやつだと言うので、ごく最近まで山ションガと呼んでいたが、

本当は何ていう名前なんだろうと心のどこかで気になっていた。

気になってはいたが、それほど重要というわけではないので放置したまま

でもどこかで本当の名前は???と忘れたわけではなかった。

最近改めて写真に撮ってみて、この問題がクローズアップされて

ついに名前を調べてみたら花ミョウガということが判明した。

分かってみたら、大した意外性はなかった。

シライトソウ(白糸草)もほっそりとした見た目そのままの名前。

紀伊半島日本海側からと太平洋側、両方からの気流が混じり合うので

植生が豊かなんだよと、放浪の詩人ナナオが言っていたが、

私もその言葉通りだと実感している。

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テイカカズラ

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ミョウガ

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シライトソウ