先週の月曜日だった(と思う)。
雨が数日続いた後、散歩に出たらテイカカズラが一気に咲きそろって、
ほのかな甘い香りが漂っていた。
蔓性で甘い香りを放つので、花の形状からも和製ジャスミンと呼んでいた。
テイカカズラが木を伝って、かなり上の方まで旺盛に育っている辺り
日陰の斜面に、花ミョウガとシライトソウがひっそりと咲いていた。
この3種類ともここに来て初めて見て、初めて知った植物だった。
どこか南方の花のように明るい赤と白の花ミョウガは、
沖縄に住んでいたことのある知り合いが、これは沖縄で山ションガって
呼んでるやつだと言うので、ごく最近まで山ションガと呼んでいたが、
本当は何ていう名前なんだろうと心のどこかで気になっていた。
気になってはいたが、それほど重要というわけではないので放置したまま
でもどこかで本当の名前は???と忘れたわけではなかった。
最近改めて写真に撮ってみて、この問題がクローズアップされて
ついに名前を調べてみたら花ミョウガということが判明した。
分かってみたら、大した意外性はなかった。
シライトソウ(白糸草)もほっそりとした見た目そのままの名前。
紀伊半島は日本海側からと太平洋側、両方からの気流が混じり合うので
植生が豊かなんだよと、放浪の詩人ナナオが言っていたが、
私もその言葉通りだと実感している。