仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

雲走る

4月28日

今日は冬のような寒い1日。

久しぶりに朝の散歩に、ウールのマフラーを首に巻きつけ

ダウンジャケットを着込んだ。

風に煽られた雲が足早に流れて行く。

時々日が差すと、湿地や林の緑の上を

雲の影が一瞬サーッと走る。

そしてすぐ消える。

日があっという間に、雲間に隠れるからだ。

そしてまた日が差すと、また光と影が走る。

お日様と雲の追いかけっこ。

空はおおかた雲に覆われているので、お日様には分が悪い。

そのかわり雲の間から日が差すと、湿地や緑のスクリーンの上に

光と影が踊る。

いつそれが現れるか分からないし

どれくらいの間続くかも分からない。

その不規則なリズムが楽しい。

 

木漏れ日の中を歩くと心が落ち着く。

私のお気入りは木の幹や道路に映し出される

木の葉のシルエットや

様々なものの上で揺れ動く光と影。

それを見ること。

色々な場所で光と影のマジックを見られることが、

朝の散歩の楽しみのひとつにもなっている。

気が詰まっていたり、頭の中で思考がグルグル

回っていたとしても、その瞬間はそこにいられる。

そんな小さな一瞬一瞬の光り輝くかけらが、

私の宝物かも知れない。

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木漏れ日

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シルエット

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木漏れ日その2

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葉影

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葉影その2