仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

サワガニ

5月28日

家の裏で今年初の沢ガニを発見!

20数年前、今の家に引っ越して来てから初めて出会ったものがいくつかある。(初めてというのは、動物園や水族館ではなく普通に生活している場所でという意味)

そのほとんどは植物だけど、沢ガニや甲羅がまあるく盛り上がったコッポリ亀もその中のひとつ。(コッポリ亀と名付けたのは私です。笑)

沢ガニについては亡くなった母の昔語りの中で、私が幼い頃、散歩の途中にカニがいると、ずうっと何時間も飽きずにカニと遊んでいたという話を聞かされていたせいで(遊んだというのは見ていたという意味ではないかと思う)特別に親しみを感じていた。

その沢ガニが家の横の溝や玄関の前や、下手をすると玄関の中にヒョコッといたりするのだから、何だか幼馴染に出会ったような気がして嬉しくなった。

水族館とかではなく自分が住んでいる所に沢ガニがいるというのは、今となっては貴重なことなのではないかと思う。

2年前の夏至の時に、沢ガニとコッポリ亀を同時に見かけたことがあって、いたく感動して(何しろ夏至です!)、その時、カニについて色々調べてみたら・・・

沢ガニは環境の指標となる生き物で、水のきれいな川にしか住めないというようなことが書いてあった。沢ガニのような小さな生き物が住める環境であれば、他の生き物も十分に住めるはずなので、環境の指標になるというのはうなずけることだと感じ、ますます沢ガニに対する思い入れを深めた。ただ家の近くには川はなく溜池しかないので、この辺の沢ガニは山から浸み出す水で生きているようだ。

その頃はカニの登場するお話を書いてみたり、同時に知り合いの家にももう少し大ぶりのモクズガニというカニが沢山いることを初めて知って、モクズガニのことを調べてみたり、地域のカニにまつわるお話があるのを知ったり、しばらくカニ・フィーバーが続いた。まあ長くは続かなかったけれども。^ - ^

*写真は今年のものではなく、2年前の夏至の時に撮ったものです。雨が降った後、枯れ葉がところどころ溜まっている道路の脇にできた小さな溝の中で発見して。。。

本当は親子でいたのですが、犬の散歩を終えてから、慌ててカメラを持って引き返したら、子ガニはどこかに隠れてしまって、お母さんガニだけがいたというわけです。残念!(勝手にお母さんと決めていますが、たぶん子供といるのはお母さんで間違いないでしょう)

大人のカニといっても、小さなハサミに(直径2ミリくらいの)小さな木の実を一生懸命持って何と愛らしくけな気な存在なのだろう!

ちょっと猿カニ合戦を思い出すような雰囲気もあったりして。

愛嬌あるなあ💕

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サワガニのお母さん