5月10日
今日は暖かで風もほとんど無く穏やかな5月らしい1日だった。
こんな日がずっと続けば幸福と感じる人も増えるんじゃないかと
思えるような、のどかな日。
この頃の散歩道では、小さい蝶々やシオカラトンボ、クマンバチなどの
少し大きめのハチを見かけることが多くなった。あと爬虫類。
トカゲやカナヘビは家の付近で、私の足音が近づくと慌てて材木の陰に
逃げ込んだりしている姿が可笑しい。
蛇も時々、見かけるようになった。。。
田舎暮らしも長くなったが、これだけは全然慣れない。
(いや、少しは慣れた(^^;;)
相手もこちらを恐れているらしいことが分かるので、もう少し余裕が
もてたらいいのだが、やはりこちらが気を抜いているときに、
音もなく現れたりされると背中に電気が走ってカッとなるので、
苦手なことには全く変わりない。
今日の散歩は、そんな苦手なヒトたちに出会うこともなく、
途中出会ったのは、緑の葉っぱの上で交尾している
ヒメウラナミジャノメという、どこにでもいそうな小さな蝶々。
焦げ茶色で地味な色合いだが、じっと見ると焦げ茶色の翅(はね)の中に
金茶色の輪っかが大小いくつか浮かんでいる。
その中はまるで小さな宇宙の闇のようで、なかなか渋い。
2羽の蝶々は時々片方が翅を広げたりする以外は、
ただただじっとして静かな時を分かち合っているように見える。
周囲の羽虫たちの唸り音や、小鳥たちの高らかな囀りが混じり合う中では
ほとんど神秘的とも言えるほどだ。
こんなにも静かに生の悦びを味わっている姿を見ると、
やはり蝶々の魂は私たち人間よりも進化しているのかも知れない、
と思う。
豆知識・・・古代ギリシャ語で蝶々を意味するプシュケーまたはプシケは
同時に心・魂の意味。ちなみに英語ではPsych(サイキ)でギリシャ語と
同様、魂・心・精神の意味
この写真では色が薄く見えますが、実際の羽の色はもっと濃い焦げ茶色に
見えます。時期にもよるのかも知れないけれど。。。