仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

Kieri 〜風の木〜

A Mystical Communion with the Tree of Wind

グアダルーペ・ゴンザレス・リオスの作品の中で、タイトルがちょっと気になる

A Mystical Communion with the Tree of Wind (風の木との神秘的な交感)の解説文を訳してみました。                        

男とその妻はキエリと呼ばれる風の木が棲む岩山の頂上へと巡礼の旅を始めました。

中央に描かれている植物が風の木です。その根は不毛の黒く険しい岩山の上に爪のように張り広がっていて、土の中に根付いてはいません。

断食しながら夜通し歩き続ける長い巡礼の旅の後で、敬虔な巡礼者は真夜中に風の木の花が咲くのを目にします。大抵の場合、ツキヤリと呼ばれる黄色い花粉は有毒で方向感覚を狂わせるのですが、浄化された巡礼者を知恵と魔法の力で満たします。

頂上の突風は、風の木の言葉を信心深い巡礼者に運びます。(白い波線)

彼らは風の木への供物として生贄の動物の血を注ぎます。また豊作を祈願してトウモロコシの皮を2つ供えます。白い丸は風の木のスピリットのための供物としてトウモロコシの粉で作られた食べ物を表しています。花は神格化されたキエリ(風の木のスピリット)に捧げる血を撒き散らすために使われます。

原文はアーティストとの会話を録音したテープに基づいて、ファン・ネグリによって解釈及び翻訳されたものです。