仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

中東料理教室 4

ここからはスピードアップして、その他の料理を紹介していこう💦

ババ・ガヌーシュ baba ganoush/baba ganouj

これは焼き茄子の(中東料理教室ではスモークしてさらに風味を増した茄子を使った)皮を剥いてペースト状にして、そこにタヒーニ(ねり胡麻)、レモン汁、にんにく、クミン、コリアンダーなどを加えたパテ、あるいはディップ。ねり胡麻が入っているところが美味しい、嬉しい超ヘルシー料理!

茄子の皮が綺麗に剥ければ、あとは楽勝でしょうという案外、簡単な料理。(実は私も一度作ったことがあったが、茄子の皮を剥くのに手こずった記憶がある。きっと何らかのコツがあると思う。そこさえ掴めば、あとは・・・❗️)

タブーリまたはタッブーレ Tabouli

お次はタブーリまたはタッブーレという穀類のサラダ。読み方は各自、ご自由に。メニューボードにブルグルとある・・・英語ではbulgur wheatと言い、個人的にはバルガー・ウィートと呼んでいた・・・粗挽き小麦(オートミールと同じく、早く料理ができるように砕いた小麦)を噛みごたえを残すように煮る。(もしくは3時間くらい水に浸しておいたブルグルに、沸騰したお湯、塩を加えて、鍋に蓋をしてそのまま15〜20分ほどおいておくというやり方もあるらしい。Moosewood Cookbookを参照)

あとはそれに細かく刻んだパセリ、トマト、玉ねぎ、ミント、唐辛子を加え、オリーブオイル、レモン汁を加えて、冷やしておく。Moosewood Cookbookのレシピには、この他にブラック・ペッパーも入っていた。またサーブする直前に人参やピーマン、胡瓜などを加えてもいいし、フェタ・チーズやオリーブなどを添えてもいいとあった🤤 次へいこう。

フムス/フマス Humus

これも中東料理と言えば・・・という中東料理の代表選手のひとつ、フムスもしくはフマスという豆のスプレッド。ひよこ豆を柔らかく煮てなめらかになるまで潰し、それにタヒーニ(ねり胡麻)、ニンニク、クミン、コリアンダー、レモン汁、オリーブオイル、塩などを加えたもの。ミントを添えて。

薬味

これは食事の時に添える薬味類。ただし手前は炒めた玉ネギ。その後ろに置いてあるのが薬味。赤っぽく見えているのが、シャッダという薬味で、唐辛子+コリアンダー+水をベースにしたオリジナルソースで中東のラー油的なもの。それとダッアというニンニク+クミン+レモン+塩+酢を合わせたニンニク酢。シャッダとコシャリをぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて食べるのが中東流っていうのかな。インドの食べ方も同じ。すべてを混ぜ合わせたところに醸し出される風味を味わう。日本料理とは真逆のスタイルかも知れない。どちらもいいなと思う。薬味の詳細についてはコシャリ屋コーピーの紹介サイトを参考にしました。。中東料理2でも紹介させていただきましたが、再度ここでも紹介します。

エジプトの国民食『コシャリ』って!? 錦糸町の【コシャリ屋コーピー】で現地の味から変化球まで楽しんでみる │ ヒトサラマガジン

最後に、中東料理と言っていいのか分からないが、地元で獲れた鹿肉を塩・胡椒・クミンで炒めた素朴な肉炒め。私は肉がダメなので食べ(られ)なかったが、タキちゃんが腕を振るってみんなにふるまってくれたので、締めくくりに感謝と共にその勇姿を💪(アッ、ちょっと大袈裟でした💦)

鹿肉を切る勇者

中東料理教室 3

次に料理の過程を思いっきり飛ばして、ひよこ豆を使った料理。ファラッフェル。

かつて私はサンフランシスコのヘイト・ストリートにある、レバノン人がやていたファラッフェル屋さんで超短期の皿洗いのバイトに行ったことがある。(ファラッフェルを作っていた訳ではないので、そこんとこヨロシク😅)ファラッフェルは美味しいのは言うまでもないが、それだけではなく、フェラッフェルと聞くと、言うなれば若かりし頃の懐かしい思い出が、その匂いや味とともに蘇ってくる特別な食べ物の一つなのだ。^_^

その当時、サンフランシスコには中東系の人たちが結構住んでいて、ヘイト・ストリートのイラン人が経営するカフェはラスタ風の人やアジア系その他種々雑多な暇そうな人種が集まっていた。暇人でもあった当時の私は、そのカフェでも皿洗いのバイトをしていたことがあるのだが、当時住んでいた家からわずか1ブロック半、家の前の通りの角を曲がって数分もかからないお隣さんぐらいの至近距離にあって、カフェに着くとまずコーヒーや絞りたてのフレッシュなオレンジジュースに、たくさんあるペイストリー(菓子パン)の中からどれでも好きなものを食べていいという、金持ちの経営者ならではの好待遇で、私はいつも決まってコーヒーとパン・オ・ショコラを食べていた。仕事に行くと言うよりも、ちょっとそこまで朝ごはんを食べに行くという気楽さで、スキップをしながらお店に向かったものだった。(スキップをしながら仕事に出かけたのは、後にも先にもヘイト・ストリートのこのカフェだけだ)

話が横道に逸れてしまったが、そんな訳で、私は中東料理には格別の懐かしさを感じるという話だった💦

この日の中東料理教室のファラッフェルにはお馴染みのひよこ豆、レンズ豆の他に、タキちゃんの畑で採れた在来種の赤い越前そら豆が入っているスペシャルなものだった。

と、ここまで熱弁をふるっておきながら、肝心のファラッフェルの出来上がり写真がなく😓、そのかわりファラッフェルの中味、そもそものファラッフェル=小さいひよこ豆(+その他の豆)のハンバーグを油で揚げる時に映した写真があるので、ここにアップします。

ファラッフェルを揚げる

左手に持っている仏具のような道具は、ファラッフェルを揚げ油に落とす=押し出すための専用の調理道具で、上のところに材料を詰めて、写真では見えないけれども持ち手のところにレバーがあって、それを押すと成形されて丸められたファラッフェルが自動的に油の中に押し出されるという仕組み。^ ^

レバーという言葉が思いつかず💦調べているうちに、なんと見つけた!!amazonでこの調理道具が販売されているのを発見。参考までにここに掲載しておきます。調理道具好きな人、欲しくなるんじゃない?

https://www.amazon.co.jp/ロット-プロ仕様ファラフェル-XLツール-ファラフェルボールづくり用-キッチン調理用具/dp/B00AH81NQK

思い出話に耽って、思わず長くなってしまったので、残りの料理はこの続き。ヨロシクです♪

中東料理教室 2

何はともあれ中東料理教室が始まった。

まず手始めにトマトとイタリアンパセリをこちらで刻んで下さい、という指示。

トマトとパセリを刻む

次にコシャリというエジプトのB級グルメ。コシャリは日本人にとってのラーメンのような国民食とも言える料理なんだとか。コシャリを作る第一段階はパスタを折るところから。これは子供たちが担当。

細いパスタを折って揚げる

写真のように細いパスタを折って、そのまま揚げたものと、他にも茹でた標準的なサイズのパスタもあって、細いのや太いのそれにご飯、色々あった方が楽しい、美味しいというイメージだろうか?タキちゃんの説明によると、あちらではお米は比較的値段が高いので、パスタを混ぜてかさ増ししたんだろうという話。なるほど。さすがは国民食。参考までに、タキちゃんが教えてくれたコシャリ専門店を紹介しているグルメサイト。読んでると、メチャクチャ食べたくなる!🤤

エジプトの国民食『コシャリ』って!? 錦糸町の【コシャリ屋コーピー】で現地の味から変化球まで楽しんでみる │ ヒトサラマガジン

次に何をやったか手順を忘れてしまったが、兎に角ドルマの材料、ぶどうの葉っぱを茹でた。

(正確には、茹でているところを見せてもらった)時期としては5月頃が葡萄の葉っぱが柔らかくていいらしいが、本物を使った方がよりそれらしくなるので、わざわざ葡萄の葉っぱを用意してくれていた。

きれいな色に茹であがった葡萄の葉

ドルマ作り。葡萄の葉っぱで包む

写真はドルマの巻き方を教えてもらっているところ。要するに餃子を包むような要領で材料の炒めたお米を、葡萄の葉っぱの真ん中より少し手前のあたりに置いて、お米の手前・両端を布のようにパタパタと追ってクルクル巻けば一丁あがり。(見かけは棒餃子!)ドルマの材料は中東料理教室1に掲載したメニューボードに書いてあるので、よかったら参考にしてみて下さいね。

ドルマ

これは出来上がって、お皿に並べられたドルマ。(詳しい料理法は思いっきりとばしました^^;)

葡萄の葉っぱがちょっと硬くて、苦かったと料理教室のタキちゃんこと池滝先生は仰っておられたが、私は苦味も嫌いではないので大丈夫だった。でも、例えばサルトリイバラの葉っぱ(三重にはいばら餅という小ぶりの柏餅のような和菓子がある)を使うとか。サルトリイバラの葉っぱは基本食べないので、桜の葉っぱの塩漬けを使ってみるとかしたら(これなら葉っぱごと食べられる^ ^)、趣は変わってしまうが、和風ドルマができるんじゃないかな?なんて、今になって思った。(はたしてそれをドルマと呼んでいいものかどうかは知らんけど・・・😅)

中東料理教室まだまだ続く💦

中東料理教室 1

例によって大変遅ればせの投稿ながら、先日(8/9)、中東料理教室の体験会(実質、お食事会)に行って来ました。

中東料理教室 料理風景

行き先は美杉町(感覚的には美杉村)という結構奥まった所にある山里で、夏休みを利用して我が家に1ヶ月近く滞在していた娘と娘の子供たち(お孫ちゃん)、メチャクチャ元気な女の子2人と私とパートナーの計5人で、ワイワイガヤガヤ。。。

教えてくれるのは、かつて新聞社の特派員としてイスラエル・エジプト・ロンドンに10年程滞在していた強者(ツワモノ)、実は現地の料理にはまって料理三昧の日々?だったかどうかはともかく、料理好きだったことマチガイなし。現地の食材や料理法などを綴ったブログも書いているタキちゃんこと、イケタキさん。

☆タキちゃんのブログ、中東を丸かじり https://globe.asahi.com/series/11026065

☆タキちゃんの公式サイト https://kazuhideiketaki.com/

古民家の居間と思われる部屋が大々的に改造されて料理用薪ストーブが据え付けられ、部屋の大半を占めるスペースを、目の前で料理を出して(料理をしているところが見れて)そのまま食事ができるキッチン仕様(流し台・食器棚を備えつけ)にして、中心に大きなテーブルをド〜ンと置いた炉端焼き風(?)リビング。開け放した縁側が実質的には玄関になっていて、縁側から出入りするようになっている。向かいの里山が借景となって、とても開放的な空間。(この日は料理で火を使って熱くなるため、障子を閉めてエアコンをかけていたため、写真では風景が見えない)

勾配のきつい幅の狭い坂道💦を上った先にある家の入り口のあたりに、ほぼ野生化したミントが勢いよく育っていて、その中に私がこよなく愛する、花がまるで小さな桔梗のような愛らしいキキョウソウも咲いていた。

固定種のトマト サンマルツアーノ

段々畑には色々な固定種の野菜が育ち、株が見事なフェンネルや固定種のトマトが育つなかなか立派な温室もあって、バイオトイレもある。バイオトイレは母家の縁側の端にあるのだが、いったん縁側を下りて家の角を回り込んだ南西の角にあって、隣にある杉林を眺める向きになっている。(一応カーテンを引くようになっているが、開け放って緑を眺めながら用を足す方が気分がいい)バイオトイレの隣には鶏小屋もあって烏骨鶏さんが何羽か棲んでおられる。そのまた隣には材木置き場や真新しい木工の作業ができるワークショップと呼びたくなるような作業小屋が建っている(建ててから20年以上経過した我が家のボロボロの作業場から見ると、特にそんなふうに目に映る)などなど、田舎暮らしを夢見る人が憧れるすべてを備えた憧れマックスの古民家なのだった。

今日のメニュー

リビング兼キッチンの東側の隅には黒板が掛けてあって、そこにその日のメニューと材料名が書かれていた。なるほど料理教室という訳だ。まずタキちゃんからの朗報。今日のメインディッシュの一つで私や娘のリクエストでもあったドルマ・・・中東やギリシャ料理で見かける葡萄の葉っぱで巻いた料理に使う葡萄の葉をはじめとして、今日使う野菜はすべてタキちゃんが丹精をこめた畑から採れた固定種の野菜です!という発表があって一同大喜び。

いよいよ料理教室のはじまり、はじまり〜☆

さあ、何ができるかな?

つづく