仙人草の咲く庭で

犬と一緒に散策する里山スケッチ。自然界のさまざまな存在や、見えない世界へと誘われる心のスケッチ、モノローグ

2020年 スケッチ4 野に咲く菊

 

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アキノキリンソウ

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ヤクシソウ

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ノコンギク

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ノコンギク

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キバナノジギク

今日は12月27日。晴天が気持ちいい朝。

すっかり季節外れになってしまった里山のスケッチは、まだ暖かな晩秋の頃。

最初の花はよくセイタカアワダチソウと間違えられるアキノキリンソウ

セイタカアワダチソウと比べると、ひっそりした佇まい。

2番目はヤクシソウ。

この記事にあげるために調べてヤクシソウ(薬師草)と分かった。

当たり前のようによく見かける花で名前を知らない花は

ごまんとあるが、このヤクシソウもそんな中の一つ。

あえて名前を知る必要はないが、誰がなんと思って

この小さな路傍の花に目を留めて、薬師草と名付けたのだろう?

3番目、4番目の花は同じノコンギク

子供の頃から好きな藤色の野に咲く菊。

この花を見て思い出すのは、「こぎつねコンコン、山の中、山の中・・・」

で始まる童謡「こぎつね」。

「こぎつね」の歌詞にノコンギクに似た花の絵が添えられていて、それが

よく見かける藤色の野菊の印象を深めたような気がする。

最後はキバナノジギク(黄花野路菊)。

これも散歩道の土手で毎年見かける花。

どこかの家の庭にも植えられていそうな花(つまり園芸種という意味)だが、

これも立派な野菊の一種だと分かった。

毎日歩いている散歩道に咲く花だけをとっても、

やっぱり知らないことだらけだ。

*「こぎつね」の歌詞を検索してみたら、この曲は1824年、

つまり江戸時代の終わり頃にドイツで発表された曲ということだった。

ドイツ語のタイトルは「きつねよ、お前はガチョウを盗んだね」で、

歌詞はキツネに対してガチョウを返さないと鉄砲で撃つぞと脅す内容らしく、

まるでグリム童話にでも出てきそうな内容で、こぎつねが草の実を潰して

お化粧したり・・・と歌われている日本語の歌詞の可愛らしさや、

のどかさと比べて、そのギャップに驚いた。

さすがドイツ!